将棋の駒は40枚、学校のクラスの人数と同じくらいです。たとえば飛車は委員長キャラ、玉は逃げキャラというようにドラマとして楽しむことができるのではないでしょうか。斜めに走る角はツッパリくんです。周囲にトラブルが起きやすいのでクラス担任は十分にケアをすることです。そして金銀はチームで戦います。お互いの連係がカギですね。
将棋世界の2023年1月号に中村真梨花女流四段のエッセーがありました。藤井さんの話を読むと自分にはとても無理と思いますが、マリカちゃんの話を読むと自分でもできるかもと思わされます。覚えが悪くて負けてばかりだったというマリカちゃんでしたが、2023年には女流四段昇段・通算300勝達成・千田八段との結婚と充実した年となりました。カメでもいいのです。コツコツ歩き続けましょう。
将棋に興味を持っても途中で挫折してしまう人が少なくありません。その人によって跳べるハードルの高さが違います。羽生さんの恩師として知られる八木下さんは王様と歩三枚というトリックを見せられて興味を持ったそうですが、僕の周りには同じトリックを見せられて怖ろしくなって将棋をあきらめたという人が二人います。
将棋というのは一瞬で負けになります。初手から7六歩・3四歩・7八銀と指すと終わってしまいます。それが下の写真です。ここで面白いと思うか、恐ろしいと思うか。相手に合わせる必要がありそうです。ちなみに、下の写真の状況は次に7七角成とただで角を取られて馬を作られて香車も逃げられないという状況です。ツッパリくんの大事件ですね。
初心者をつまずかせることは悪いことです。聖書にこう書いてあります。「わたしを信じるこの小さい者たちの一人をつまずかせる者は、大きな石臼を首にかけられて、海の深みに沈められるほうがよいのです。」(マタイ18:6)
プロフィール
システムクリエイター 神野勇気 (Yuki Kamino) 愛称 ゆっきい (Yukkie) 境界領域のスペシャリスト
好きな将棋の駒 歩 座右の銘 と金の遅早 好きな音楽 モーツァルトの不協和音
学際学の会(Mediological Sociecy)の提唱者 … 単なる任意団体なのだ。提唱者とは言ったもん勝ちということ。